2012年06月19日

「BERLIN」2012/06/20

写真展「BERLIN」が大阪ニコンサロンで開始されます。期間は6/28〜7/11の2週間です。
関西圏の皆さんには、是非みて戴きたく思っています。

前にも書きましたが、写真集での試みは一冊を捲ってゆくときに展開する時間のリフレイーン(反復繰り返し)する様を表現することを中心に編集作業をしたつもりです。
一ページ毎、捲る作業ー現われ、消えてゆく(視覚から消え去る)とゆうー身体行為から認識する写真集という表現に対して、写真展では、限られた空間と個々の写真イメージは、同一壁面(順番、サイズは異る)に同時的に存在し、移動することで視覚の後ろに追いやるー視角から一時的に外れることもあるが、瞬時に視角を戻して見ようとすれば視界から消え去ることはない。展示空間は、見る者の気まぐれも含め、作者の意図を離れて(限度があるが)自由に見ることが可能なような場だ。作者側が入場者に順番に見てゆくことを期待したとしても必ずしもそうはならない。期待は裏切られたりする。展示の逆から廻る者、途中から見出す者、ゆっくり、あるものは素早く、見る者の恣意に任されている、そんな表現媒体としての写真展では、直截に、直感的に惹着付けなくてはなりません。
そのように体験して、歴史とはどのように形成されてゆくものか、リフレイーン(反復繰り返し)する危うさを写真集とは、異なる構成をして見ました。
勿論、定点撮影による見ることの持続性、見る集中度、スチール写真の記録性について、などなど欲張って見ました。
そんな中で、デジタルのプリント再現力がもたらす表現の質に注目して頂きたいと思っています。肉眼の識別域を超えた細部の表現(ディテール)を是非堪能してほしいと思います。

なお、29日(金)18時30分から、写真展会場横のセミナールームで、「BERLIN」の制作に至プロセスやさらにyoutabe等にも展開した「BERLIN」も合わせ話し出来ればと計画しています。写真展と共にぜひセミナーに参加して頂けますようお願いいたします。

投稿者 nirhiro : 23:21 | トラックバック (0)